宮城県に行く時には必ず米沢に寄る事にしてる。
歴史好きなら一度や二度は訪れたい場所だ。
有名な所では上杉謙信の廟所がある。
謙信の遺骸は大きな瓶(かめ)に入れられ
鎧と刀を身に付けた状態で
漆(うるし)で固められてるとされているのだが
その瓶が米沢の廟所にあるのだ。
けど、地元米沢で有名なのは謙信ではないっぽい。
一番有名なのは上杉鷹山(ようざん)。
なせば成る。なさねば成らぬ。何事も。
の名言は鷹山である。
いつも米沢博物館に寄るんだけど
今回は鷹山の古文書が展示されていた。
なんと国宝指定である。
たった400円で鷹山の直筆が見られるのだ。
古文書とは簡単に言えば昔の手紙やチラシみたいなもの。
そんなもん、世の中には腐るほどあるのに
なぜ上杉文書が国宝なのか不思議だった。
んが、見た瞬間に一気に江戸時代にタイムスリップだ。
振り向けば、そこには鷹山が居てもおかしくないほどの衝撃だ。
思わず学芸員さんに
『これ、本当に本物ですか?』
と聞いてしまったほどだ。
イイもの見れて感動だったわ。
んで、米沢博物館の隣には上杉神社がある。
いまでこそ神社だが、当時は米沢城だった場所。
所謂、本丸(ほんまる)である。
ちなみに有名な仙台の伊達政宗はココで生まれ育ってる。
ここに稽照殿(けいしょうでん)という宝物館があるんだけど
上杉マニアには涎モノのお宝を所有している。
詳しい事は割愛するが
直江兼続の『愛』の前立てや
上杉謙信着用の白頭巾がある。
同じく国宝の洛中洛外図屏風に描かれてる
赤い毛氈鞍覆いもあるらしい。
しっかりゆっくり見れて満足だったけど
時間に余裕があったので
山形の上山にある長谷堂城に足をすすめた。
東の関が原とまで言われた長谷堂合戦の山城だ。
山城址まで徒歩で20分くらいかかるが
登って、上杉軍方面を見下ろせば
最上軍の気持ちになれる。
逆に対面の直江兼続の陣跡に移動して
難攻不落と言われた長谷堂城を見上げれば
最上軍の鉄壁な城の攻略の難しさを感じられる。
ちょっとマニア向けだけどね。
すっかり日も暮れたのでSUGOの膝元に移動。
船岡に宿をとったんだけど、理由はここも山城址だから。
早朝に登ってみたけど、意外とデカイので30分くらいかかった。
すっかり公園化されてて、どーやら桜の名所っぽい。
当時の面影は全く感じられなかったのが残念だった。
んで、SUGOに向かったんだけど
太平洋側から向かう細い山道が綺麗になってた。
一般者でさえ擦れ違うのが厳しかったのに
立派な道路とトンネルが完成してた。
この道があるなら仙台に泊まっても大丈夫だな。
よし、次回は伊達政宗にしよー。