朝、挨拶をするって普通の事が
俺と七瀬の間には存在しない。
無意味な事らしい。
話しかけると集中力に欠けるらしく
七瀬との会話はLineだ。
ほぼ喋ることは無い。
最初はぶっとばしてやろーかと思ったけど
なんだか慣れてくると意外と悪くない。
常識が当て嵌まらないのだ。
子供への躾としての暴力にガイドラインが出来たらしい。
そんなのおかしいとか、そんなの当たり前とか
意見が割れるに決まってる。
そんな事は無視でいいだろ。
殴りたければこっそり見つからないように殴ればいい。
それを
『俺は殴ったけど悪くない』
とか言うから揉めるんだべ。
善か悪か決める必要はない。
挨拶をしないからと殴ったとしたら
それは善なのか悪なのか。
そんなのどぉでもいいのだ。
必要以上に干渉しない事が令和時代の生き方だ。
今日は画期的な棚を作った。
令和時代の幕開けにふさわしい傑作だ。
材料は端材だからタダだけど
買い揃えても1000円で出来るだろう。
灯油を高い位置から安定して入れられる。
いやー俺って天才だな。
そこらへんの大工には負けねんじゃね。
ってブログに上げると
もっと安い材量がありますよ。とか
アングル材はこんなんがいいですよ。とか
補強の入れ方が違ってますよ。とか
つべこべ文句垂れる奴が必ず出てくる。
うるせんだよ。ばーか。とか
ほっとけよ。くそが。とか
令和時代は言ってはイケないのだ。
あっ、そーなんですね。参考になりました♬とか
よく知ってますよねー。さすがです!とか
適当なコメントを返しておきながら
心では死ねと願うのが令和時代だ。