イケてる☆加工屋

あいつは何なんだ。


機械の立ち上げで工場はグチャグチャ。

けど、せっかくなので逆に綺麗にしよーと思ってる。

機械講習は若社長とニコフが受けて

隠居の俺は用務に専念だ。

 

んで、講習を受けてた若社長のトーンが熱い。

『はっ?』

『なんで!?』

『あー、はいはい。

もーいいっす!』

って事で講習は即終了だ。

う~ん。。。

昼飯をニコフと若社長と3人で食ったが

ここでもトーンが熱い。

 

『俺は世界一優れた23歳だ!』

『父ちゃんは俺に憧れてるはずだ!』

『俺は社長だ。お前ら暇人とは違う!』

 

チャーシュー麺とチャーハンを飛ばしながら

永遠に喋り続けるんじゃないかと思うくらいだ。

何を言っても一歩も引かない。

引かないどころの騒ぎじゃねーわ。

めちゃめちゃ押してくる。

 

俺、早めに社長をやめて良かったと思う。

あんな従業員が居たらストレスで死んでるわ。

用務員は気楽でいい。

 

まだ、口にチャーハンが残ってるのに

『さー帰って働くぞ』

と車の助手席に乗り込む。

工場に着いたらダッシュで働き始めたわ。

 

午後からもトーンが高い。

ニコフも疲れてるのに容赦無し。

アレやれ!コレやれ!それヤレ!だ。。。

散々騒いで疲れたのか。

『あー眠い!

俺はお前らと違って忙しいんだ!

寝る!』

 

と言い残して帰っていったわ。。。

残された俺とニコフは

与えられた仕事を忠実にこなすのみだ。

明日も頑張ろう。


コメントは受け付けていません。